こんにちは!てつです!
コロナでマラソン大会が軒並み中止となり、トラックレースに力を入れよう!という方は多いのではないでしょうか?
厚底シューズの話題が盛り上がる昨今ですが、トラックの中長距離競技でのシューズに関しては、20年8月にWA(世界陸連)から新しい規定が発表されています
規定のポイントは『800m以上のトラック競技はソールの厚さは25mmまで』という内容
今回は規定のポイントと実際にトラック競技で使用できるシューズについてご紹介したいと思います
規定の内容
シューズの厚さ
これまではソールの厚さは40mmまでという規定が存在したのですが、800m以上のトラック競技についてソールの厚さは25mmまでに変更です
ロードで実施される種目(10km、ハーフ、フルマラソンなど)についてはこれまでと変わらず40mmが適用されます
- 800m以上のトラック種目 → 厚さ25mmまで
- ロードレース → 厚さ40mmまで
厚さの測定方法
厚さは『アウトソールから中敷の上面まで』が対象
なので外からの見た目で判断することはできません
以下の図は、世界陸連のルールブックから引用したものです(C2.1 Technical Rules 5.5)
垂直の赤線場所が測定対象となります
日本陸連のHPにも厚さの測定方法の図が記載されてましたが測定方法の写真があまりにお粗末なので不安を感じます・・・
どのシューズが使えるの?
WAが各社のシューズに対して使用可/不可の一覧表を作成していました
ただ、完全に網羅されている訳ではないので、掲載されていないシューズは会社リリースを待つか自身で測定するかしかないと思われます
日本の場合、20年11月までは25mm以上のシューズの使用は可、ただし記録は非公認として扱うといった独自ルールが出ていましたが、20年12月以降は非公認シューズの場合出場禁止となります
使用できるシューズ(アシックス)
ランナーが信頼を寄せるアシックス!
アシックスは使用可能なシューズリストを以下のリンクで掲載しています
- SORTIEMAGICシリーズ
- SORTIE JAPANシリーズ(ただし、SORTIE JAPANTRAINERは除く)
- Footwear Order System(マラソン)
伝統的に薄底として君臨しているソーティージャパン、ソーティーマジックのみが対象のようです
ターサーやスカイセンサー、ライトレーサーシリーズを使用している方はたくさんいると思うのですが、アシックス側で設計値を元に使用不可と判断しています(メタレーサーも当然×)
ところが!
先日、ターサージール6でトラックレースに出場した際は、厚さを実測された上で厚底認定はされず、その時の記録は公式記録となりました
購入してから期間が経過していたので使い込むうちにアウトソールが潰れていき、薄くなったのでしょうか?(わからぬ)
モデルで決まるのか、実測で決まるのかどちらなのでしょうか・・・
逆にいえば、使用可能リストに載っていても実測の上NGと判断されてしまう可能性も無きにしもあらずという状況ともいえます
使用できるシューズ(ミズノ)
ミズノも公式HPに使用可能なシューズリストを公表していました。
主なシューズのラインで行くと下記は使用可能のようです
- ウェーブデュエルGTZ シリーズ
- ウェーブクルーズ シリーズ
- ウェーブエンペラー シリーズ
20年7月に発売された”ウェーブデュエルネオ”が掲載されていません!!
WAのシューズリストを見てみると”NO”の2文字
トラック種目でウェーブデュエルネオは使用不可ということです
いろんなレビューを見ていると、ウェーブデュエルネオはマラソンよりもトラックで威力を発揮しそう!という声がたくさんある中でこの仕打ち
ミズノが自信を持って発売したシューズが後出しの規定に引っかかってしまうという、なんとも不運な結果になってしまいました
お気の毒です・・・
最後に
今回の規定は、エリート選手は厳しく判断されると思いますが、公式の記録会でもない限り、シューズをいちいち確認されることも無いでしょうし、厚底で記録を出した所で揉めるようなこともないでしょう
ただ、”ルールが出たからにはそれに従う”というスポーツマンシップを自分の中で持ってそれに応じる必要はあるのかなと感じます
先述してますが、私が公式の記録会に出場した際にはメーカーやWAのリスト上は厚底と認定されているにも関わらず、実測上OKと判断された例もあります
20年12月以降、公式の大会で厚さ25mmを超えるシューズでの出場は不可となるので、心配な方は自分で実測しておいた方が無難かもしれませんね
シューズの種類が増え、新しい規定が発表され、シューズ選びがますます難しく感じる今日この頃です
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