2022年6月19日
石川県加賀市の山中温泉で開催されたトレイルランニングレース
”OSJ山中温泉トレイルレース”へ参加してきました!
80kmと30kmの2部門あり私は80km部門に参加!
累積5000m程度でハードなことで知られています。
2022年1月に開催された石舞台100というレースでDNF(Do Not Finish:棄権)して以来半年ぶりのレース
今回のレースでもまたDNFになってしまったら、苦手意識が染み付いてしまいそう・・・
何がなんでも完走してやるという強い思いで大会の臨みました
結果は15時間39分06秒(69位/出走397人)で無事に完走!
完走率31%のハードなレースでしたが、1週間経った今では楽しかった思い出に様変わりしていますw
ブログの中ではコースの特徴や、大会に臨むにあたって作ったタイムチャート、レース運び(そんな格好の良いものではない)について書いていきたいと思います!
次回参加される方の少しでも参考になれば幸いです!
レース紹介
コースプロファイル
累積標高等は開示されていないので公式HPのコース断面図と前回大会のITRAのHPを見てみましょう!
ITRA | 実走ログ | |
距離 | 76.8km | 79.7km |
累積標高 | 4960m | 4695m |
ITRAとGarminのログで概ね傾向が異なりますが、概ね75-80km、累積標高が4600-5000m程度のコースプロファイルのようです。多少の誤差はご愛嬌ってやつです(マラソンでは許さんw)
コース断面図を見ていただくとわかると思いますが、急登の山のアップダウンが何度も続きます。
コースの山場は
- 富士写ヶ岳
- 大日山
- 三童子山
の3つの山。ここをいかにクリアしていくかが完走の大きな鍵になります。
なお、断面図の山と山の間はロードまたは林道区間が多い印象
この間のロード/林道をしっかり走ることができるかも重要なファクターです
制限時間
この大会の制限時間は17時間
前回大会の2019年の1位の方の完走時間は10時間20分56秒
おおよそ1位の優勝タイムの1.7倍が制限時間になっているので、他の大会に比べて制限時間設定がシビアになっています
レース | 距離 | 優勝者タイム(T1) | 制限時間(T2) | 割合(T2/T1) |
山中温泉トレイルレース | 77km | 10時間20分 | 17時間 | 1.64倍 |
伊豆トレイルジャーニー(ITJ) | 69km | 5時間46分 | 14時間 | 2.43倍 |
比叡山インターナショナルトレイル | 50km | 5時間46分 | 11時間 | 1.91倍 |
また、途中のCP(チェックポイント)の関門に間に合えば完走できるかといえばそういうわけでもなく、例えばCP3の関門は17時、CP4の関門は19時
ただ、CP3とCP4の間には三童子山というハードな山があり、ここを2時間で行ける人はトップアスリートの中のほんの一握りの人(2019年は3人、2022年は0人!!)。
実質不可能と考えて良いので、CPに対して1時間ほどの余裕を持って進めていく必要もありそうです。
*Masayoshi Arashiさんのブログをレース前に拝見してこの事実に知りました!感謝!
タイムチャート
前回大会の完走者でおおよそPerformance Indexが近い人(520くらい)のタイムを参考にして作成しました
ゴール目標は15時間10分(時刻 20:10)
前回大会なら100番前後になるであろう順位をターゲットと定めました
レースの振り返り
スタート〜CP1(九谷親水公園23km)
山中温泉の中心 山中座を朝5:00にスタート!
天候は晴れ 気温は30度オーバー
暑さとの戦いになりそうな1日です・・・
CP1までは水無山・風谷峠を越えた後、富士写ヶ岳の急登・激下りのコース
水無山への登りはほぼシングルトラックなので渋滞発生地点!
私も漏れなく渋滞に巻き込まれました
先は長いので無理して追い抜くことはせず淡々と登っていき山頂付近まで行ったらロードで繋いでからトレイルを降っていきます
ダムの周りを繋いで富士写ヶ岳の登り口へ
ここは3kmで+800mの急登&激下り
先は長いので淡々と無理せず登っていきます
暑くて汗の量が半端ないですが、レース序盤なのでまだまだ元気!
飛ばしていないつもりでしたが、自然とスピードは上がっていたらしく、下り終えたAS②の時点で予定より20分巻き
飛ばしすぎたな〜と思いつつCP1まで灼熱のロードを走っていきます
〜CP1〜
関門 10:30
予定 9:00
実績 8:42(区間 3:42/合計3:42)
CP1(23km)〜大日山〜CP2(県民の森 45km)
ここまでとりあえず暑い
CP1で水浴びをして火照りを覚まし、AS③まではだらだら上りのロード/林道
AS③でしっかり補給をしたら大日山に挑みます
大日山は標高1368mの雄大な山
しかもCP2に着くまで約15kmは補給ができないので、覚悟を持って挑む必要があります
トレイルランというより登山ですw
ここの区間からポールが使用可能となるので、ポールの力を借りつつ4足歩行で登っていきます
山深い雰囲気 森の香り 虫の鳴き声
暑くてハードだが初夏の雰囲気は最高!!
調子良く登っていきますが、徐々にスピードが遅くなり、しかも胃の調子がおかしい
ポールを使うのに上半身に力入りすぎか?とか思ってポールを使うのを控えたら少しマシになる。
ただ、ここら辺からスポーツジェルは受け付けない体に。
まだ30km地点
先が思いやられます・・・
大日山山頂付近は見晴らしのよいトレイルですが日差しが強いので早々に下山路へ
下山はアップダウンを繰り返しながら比較的走りやすい降っていきます
徐々に水分が減っていくのをセーブしつつなんとか次のCPへ
くだりは木々に覆われたトレイルで日差しが弱かったのが救いでした・・・
〜CP2〜
関門 16:00
予定 13:50
実績 13:30(区間 4:48/合計8:30)
CP2(45km)〜CP3(今立あいおす広場 51km)
CP2ではうどんやめはり寿司が提供されていてガッツリ補給!!
のはずが食欲が全くなくうどんを半分しか食べることができない・・・無念・・・
コーラを飲んで、コーラをフラスクに補充し、頭と帽子やしてリスタート!
この区間は杉水峠のみの6km区間
次の三童子山もあるし、体調もイマイチなのでそこまでプッシュせず無の境地でこなします
この間でサンダルランナーに抜かれました。さすが、下りがきれいでした
〜CP3〜
関門 17:00
予定 14:55
実績 14:41(区間 1:11/合計9:41)
CP3(51km)〜CP4(鞍掛山登山口 64km)
あー思い出すと辛さが蘇る・・・
三童子山は標高500m程でアップダウンが延々と(大袈裟じゃなく)5km続きます
噂によればアップダウンは20回近くあるとか
胃腸トラブルで十分にエネルギーも摂れていなかったので、ハンガーノック気味
下りで走っても心拍数が110を越えないし、眩暈もしてきた
流石にまずいと思い、GUのエナジーチュー(グミみたいなやつ)をちょっとずつ食べて水で流し込んでというのを繰り返しながらなんとか繋ぎます
この区間で10人以上のランナーに抜かれた気がします(ここの区間順位は130位でDNFの人より遅い)
AS④に着いたところで胃腸薬を飲み、食べたくないジェルを無理やり流し込み、10分くらい座って休憩していたら少し回復
山場を終えて心理的な余裕があったのかもしれません
ここからCP4までは林道で快適に走れました
〜CP4〜
関門 19:00
予定 17:50
実績 17:59(区間 3:18/合計12:59)
CP4(64km)〜鞍掛山〜ゴール
ここまで来たら最後は鞍掛山を登って名もなき?里山を超えてゴール!
鞍掛山もまぁまぁな急登が400mほど続くのですが上りで頑張る体力はもう残っていない
一歩一歩は小さいながらも歩みを止めないように登っていきます(しんどくなったらその場で足踏みしますw)
鞍掛山の登山道は見晴らしもよく、夕暮れ時で景色が非常に美しかった
完走もほぼ間違いないと思える頃合いだったので山頂についてからはしばらく景色を見ながら感慨に耽ります
山頂には青森から車で来たという強者ランナーさん
青森から来たからには絶対に完走しないとあかん!とのこと
みんなそれぞれ強い思いをもって大会に臨んでいます
鞍掛山の下りの途中からヘッデンをつけます
沢沿いの下りはスリッピーで危なかったので注意が必要です(ここで膝を強打しました・・・
最後のエイドを出て、里山を越えれば鶴仙渓を走ってゴール!
ゴール付近ではたくさんの方が応援してくださり、非常に嬉しかった
15時間以上走り続けたんだなぁとしみじみと感じました
DNF癖がつかずに済んで良かったですw
〜ゴール〜
関門 22:00
予定 20:10
実績 20:38(区間 2:39/合計15:38)
総括
2022年のOSJ山中温泉トレイルレース
例年の完走率は50-60%くらいですが、冒頭でも記載したように今回の完走率は31%!!
出走者397人/完走者125人
ここまで完走率が低かった原因は間違いなく暑さです
前回大会:2019年6月23日 16.7℃〜22.0℃
今回大会:2022年6月19日 18.5℃〜31.2℃
レース序盤の富士写ヶ岳の上りの時点で汗が全身に吹き出し(まだ7時くらい)、山と山をつなぐロードも灼熱でした・・
暑さに慣れるという意味では暑熱順化が重要!
私が使っているGarmin FA945でも暑熱順化の適応状況がみれるのでとりあえず大会までに100%まで持っていきました(気温が暑い時期にアクティビティすると向上します)
5、6月は気温が高くも低くもなるのでなかなか対応が難しいですね・・
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長々となりましたがこれくらいで!
レース中余裕がなくて写真は少なめですがそこはご勘弁ください・・・
次回はレースで使用した装備とか補給とか記録がてら紹介しようと思います!
ご覧いただきありがとうございました!!!
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